プロジェクトカーゴ輸送

取扱実績:鉱山開発

フィリピン ミンダナオ島

 電子・電池材料や航空宇宙産業などにも用いられ、先端産業を支える耐腐食性のニッケルは、近年世界的にも需要が拡大傾向にあり、注目を集めているレアメタル(希少金属)です。同金属は、ミンダナオ島の鉱山より産出されることでも知られていますが、採掘された資源の内、ニッケルの含有量は2~3%でしかなく、従来は採掘量の全てを日本へ輸送した後、国内で精錬していました。
輸送効率やコストの面からもあまり芳しくなかったこの方式を、現地側で予め精錬し、含有量を約50%にまで高めてから調達するために、精錬プラントが建設されました。

 今回当社は、鉱山を掘削し、プラントを建設するための用地造成用の建機車輌の一貫輸送業務を受託し、2010年1月から4月にかけて、物量:約11,000FTの輸送を行いました。
貨物は現地近接港で一旦荷揚げし、LCT(Landing Craft Tank)と呼ばれるエンジン動力付きバージでの海上輸送と、180kmの道程を約8時間かけての陸上輸送とに分けて運び入れましたが、現地ミンダナオ島は未だインフラも十分に整っておらず、慢性的な電力不足により頻発する停電や、限られた輸送機材(クレーンやトレーラー等)の確保等に苦慮しましたが、無事に輸送でき、お客様からも好評価を頂きました。

マダガスカル 南端部

 2006年から2009年にかけて、マダガスカル島の南端部にあるチタン鉱山開発に必要な積み出し港、港までのアクセス道路の建設・整備に必要な資機材の一貫輸送を行いました。

 積み出し港の建設となるため、当然ながら資機材を荷揚する港が近くになく、コンテナ船による輸送貨物は、マダガスカルの主要港からの陸路での長距離輸送、またその他大型建機や長尺物は、一度マダガスカルの港で荷揚しバージでの海上輸送となりました。

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