プロジェクトカーゴ輸送
取扱実績:火力発電
チリ
チリ共和国では、国内の豊富な銅資源の国際価格上昇により経済が堅調に推移していることから、電力需要が急増しそのインフラ整備のためにも発電所建設が必要となっています。このような状況下、当社は、火力発電所建設案件を受注されたお客様より、当該建設工事に係る資機材の内陸輸送業務を受託し、お客様のニーズにあった安全・確実な物流サービス提供のために同国に現地法人を設立して、輸送作業を実施いたしました。
単体重量で200トンを超える重量物や長さ20メートルを超える長尺貨物も含む大型案件でしたが、当社スーパーバイザーも現地に出張し、現地法人と協同で作業に臨み安全に輸送いたしました。
フィリピン ルソン島南部
2013年7月、フィリピンのケソン州にある石炭火力発電所向けに復水器の一貫輸送(海上輸送及び内陸輸送)を行いましたのでご紹介いたします。
本件輸送は、フィリピンのケソン州にある既設の石炭火力発電所向けに、日本から復水器(タービンやシリンダー内の水蒸気(低圧の湿り蒸気)を等圧冷却して凝縮させ、低圧の飽和液に戻す装置)を一貫輸送するというものでした。
復水器本体の重量は100トン、貨物の幅が4.6mに対して、高さが7.5mあるため、フィリピンの主要港から建設現場まではLCT(Landing Craft Tank)バージに搭載し、海上輸送いたしました。
建設現場でのLCTバージから貨物を荷揚する方法ですが、クレーン作業となるとかなり大型のクレーンを手配する必要があることから、建設現場内でロールオフ作業ができる場所を調査のうえ、必要なスロープを岩や砂などを利用して造成し、10軸ドーリーに貨物を搭載、牽引してLCTバージから荷降ろしを行い、最終納入場所まで搬入いたしました。
10軸ドーリーに搭載した復水器の地上高は9m近くなるため、上空障害物となりうる外灯の撤去、ゲートの門扉の撤去、建設現場内の道路下にある埋設物を養生するための鉄板の敷設やロールオフ作業において必要となる潮位データの確認、LCTバージの傾き、ロールオフ作業計画など、現場調査の上、お客様との打合せを重ねた結果、特に事故も納期遅れもなく輸送を完了することができ、お客様より評価を頂きました。
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