プロジェクトカーゴ輸送

取扱実績:変電

アイスランド

 2011年、アイスランド国向けにアルミ精錬プラント用変圧器の一貫輸送(海上・現地内陸輸送)を行いましたので、ご紹介いたします。

当プロジェクトは同国アルミ精錬プラント工場向けに、日本から大型変圧器類を一貫輸送するというものでした。
変圧器本体の重量は262トン(ジャンボジェット1機分に相当)であったため、積出港から荷揚港までの海上輸送は、十分な吊上能力のある重量物専用船をチャーターいたしました。
しかし、荷揚港からアルミ精錬プラント工場までの現地内陸輸送では、262トンもの重量を運べる輸送機材が同国内に存在しないため、SPMT(Self-Propelled Module Transporter)と呼ばれる専用機材(写真参照)をドイツで確保することといたしました。
変圧器本体が荷揚港に到着する前に、SPMTをアイスランドへ移送し、並列20軸の状態に組み立てた上に、本船から変圧器本体を直接荷降ろし、そのまま最終納入場所まで搬入いたしました。

 写真からも、その大きさが覗えますが、SPMTの上に変圧器本体を積み上げた状態で、高さが9メートルを超えるため、実輸送時には一般道路を全面封鎖し、先導車と後方警備車で回りを囲み、また、輸送経路上にある搬入ゲートや障害物は事前に撤去するなど、大規模な輸送となりました。

 変圧器本体は、その構造上、外的衝撃に対して著しく弱いため、事前に関係者と入念な打ち合わせを重ね、万全を期した結果、事故や遅滞も無く輸送を完了させることができました。

 

米国サウスキャロライナ州

  2013年5月に、米国サウスキャロライナ州向け変電設備の現地内陸輸送を受託し、単体重量で153トンの変圧器 2基を含めて、総輸送物量:約1,300F.Tonの設備材を輸送いたしました。

 輸送した設備材は、その重量も然ることながら、トレーラーで陸送するには、幅・高さ共に関係省庁から許可が得られる上限を超過していたため、最終納入場所から最寄の港において本船から鉄道の貨車に直接荷揚げし、そのまま最終納入場所までの約60kmを鉄道で輸送しています。
最終納入場所の敷地内に貨車が到着した後は、モバイルクレーン使用ではなく変圧器本体を油圧で浮かび上がらせ、貨車に並列して横付けしたSPMT(Self-Propelled Module Transporter)へとレールの上を滑らせることにより移動させ(ジャッキ・アンド・スライド方式)、敷地内の所定地へ移動させた案件です。

本件に関するお電話でのお問い合わせはこちら

お問い合わせ先 電話番号一覧